COAST AVENUE - AOR, Again ~21世紀のAOR~
AOR, Again ~21世紀のAOR~
2008年以降特に盛り上がるSteely Dan系のフォロアーや、
ヨーロッパ方面からのAORの新興勢力の作品を中心にご紹介します。
ここではテーマに則り厳選したCDのレビューや記事を掲載しています。
ヨーロッパ方面からのAORの新興勢力の作品を中心にご紹介します。
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Ole Børud / Shakin' The Ground
★★★★★★★★★★
AOR
SOUL > AOR
Original Release : 2008 / from Norway / 1st Album
Track List : 001. Backyard Party / 002. All Because Of You / 003. The Vow / 004. King Of The Road / 005. Spreading The News / 006. This Blood / 007. Under Control / 008. Shakin' The Ground / 009. Sanctified By Love / 010. One More Try / 011. Your Love / 012. City Lights
なんて作り込まれたポップスなんだろう、と
聴けば聞くほど、惚れ惚れとしてしまいそうなアルバム。
2000年代最後にブルーアイドソウル、AORの貴公子が現れました。
このところでSteely Danフォロアーの活躍が目立ってきましたが
実はこのサウンドこそ、本当に待たれていた感がします。
だって、みんな、かしこまりすぎているんじゃないのでは?
コレを聴いて気付きました。
縦ノリで爽快、ファンキーなサウンドを提示してくれる人は、
そういなかったんじゃないかなと思います。
少なくとも私はコレを待ってました。
雰囲気としてはSing LIke TalkingやPagesの
程よく力の抜けたファンキーサイドとでも
例えられそうな曲が集められています。
1stにして手馴れたように引き出しを出し入れする辺りは
只者とはとても思えません。
中でも次の2曲は必聴。
AORバラードっぷりはAIRPLAYの風格をも漂わせる『010. One More Try』。
ドライブチューン全快の『012. City Lights』。
どちらにしても古臭くなって失敗するのがオチのパターンですが、
メチャハマってしまうのは何故なんだろうと首を傾げるばかりです。
まさに2000年代meets1980年代。
後半に特に良い曲を持ってくる辺りは、
懐が深いというか、余裕すら感じる出来栄えに感服です。
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Ole Børud
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2009/03/01
SMOOTH REUNION / Cleaning Up The Business
★★★★★★★★★☆
AOR
JAZZ > Fusion > AOR
Original Release : 2008 / from Sweden / 2nd Album
Track List : 001. BMPD / 002. Future Offence / 003. When You Hit That 6th Note / 004. Video Band / 005. Mr. Mullet / 006. A Very Symmetrical Face / 007. Career Thoughts / 008. The Connection / 009. You're Out Of Business / 010. Difficult/Dangerous/Beautiful
全体としてはバンド名のとおりに
スムーズィな雰囲気でまとめているのに、
フォーン隊やギターの入れ方が、
AOR心を揺さぶるキメキメなフレーズの宝庫の山。
もちろん生音で、完成度も◎。
確かにSteely Danを意識した面はありますが、
前にリリースされている1stアルバムよりは薄れているような。。。
その分、独自色を顕わにしたようで、
メロディーも、曲のニュアンスも感触が違います。
今回はとくに、
がちがちのジャズ・フュージョン系AORではなくて
流暢にセンス良くまとめたジャズィでメロウなポップスとして
捉えた方がいいと思います。
例えば、
ジャズフレーバーがムンムンのバラード、
『010. Difficult/Dangerous/Beautiful』なんかが よく冴えています。
それに、
さすが北欧出身!どこか涼しげで、
ボーカルの歌声もそうですが、繊細な印象を受けます。
ようするに、
これだけAORなのに
自分の思うUS80年代っぽさが感じられないのです。
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SMOOTH REUNION
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2009/06/01
Samuel Purdey / musically adrift
★★★★★★★★☆☆
AOR
ROCK > AOR
JAZZ > Fusion > AOR
Original Release : 1999 / from UK / 1st Album
Track List : 001. Whatever I Do / 002. Valerie (Extended version) / 003. Lucky Radio / 004. Only When I’m With You / 005. I Can’t Move No Mountains / 006. Late For The Day / 007. One Of A Kind / 008. Santa Rosa (Extended version) / 009. Soon Comes Another / 010. Bitter With The Sweet / 011. Help Me See (Bonus track)
1990年代のAORと聞くと、
あまり進んで聴く気がしない。期待があまり持てない。
失礼な感じもしますが、、、
それが正直な自分の気持ちでした。
が、しかし、
これはびっくりするほど、イイんです。
それこそ今のTALCやSmooth Reunionに繋がっていくであろう
2000年以降のAOR新時代への足がかりのような。
初期ジャミロクワイとも関わりがあったので、
若干アシッドな部分はその影響を感じさせます。
Samuel Purdeyは違うと思わせるのは、
この個性が確実に板に付いたところで
Steely DanやAIRPLAYといった
先輩格になる80年代AORと対峙し、
ステージに上がっているからなのかもしれません。
ポップセンス溢れるメロディと、
その後ろで跳ねるリズムと、
バラエティ豊かな演奏陣。
AORを十分感じさせる曲と演奏の完成度の高さが
そこにはあります。
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Samuel Purdey
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2009/02/08
JaR / SCENE 29
★★★★★★★☆☆☆
JAZZ > Fusion > AOR
AOR
Original Release : 2008 / from US / 1st Album
Track List : 001. CURE KIT / 002. CALL DONOVAN / 003. ESQUIRE / 004. MAKE SOMEBODY / 005. YOUR HEARTBREAK / 006. WORLDS APART / 007. SCENE 29 / 008. GPS / 009. CRUMBLE DOWN / 010. GLEN'S HAIR / 011. THE CABO CAD / 012. SOMETIMES YOU WIN (Bonus Track for Japan)
Jay GraydonとRandy Goodrumで作り上げた
紛れもないSteely Dan系サウンドです。
ただ、良くも悪くも決定的に違うのが
打ち込みが目立っている点です。
あのカリスマ的な総動員で作り上げるゴージャス感やある種の威圧感は
この作品には感じられません。
その代わりと言ってはなんですが、
頭をほぐされるような柔らかいスムーズィーさや、
この2人らしい曲のポップなセンスは、
他のSteely Danフォロアーも似たところがあるように、
現代的な解釈、独自性であるとも言えそうです。
個人的にはJay Graydonのギターが
想像以上に楽しめた作品だったと思います。
やっぱりこう来るよねーと、
安心させてしまうのがニクい演出です。
1993年の作品でボーナストラック扱いの『Sometimes You Win』、
こてこてのシンセ臭いAORバラードです。
確かにこのアルバムとはニュアンスが違う気もしますが、
結局、これが出発点でこの作品へ広がってってるんだと思います。
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2009/06/11